家づくりの流れ

家を建てることは、多くの人にとって初めての経験です。

今回は、家づくりの大まかな流れやスケジュールをお伝えしたいと思います。

しかし、戸建ての建築形態は、建替え・住替え・土地探しからなどによって流れが変わります。ですので今回は“土地探しからの家づくりを想定して考えてみましょう。

期間は7か月間から1年程度

家の建築には土地探しやプランニングの他に、建築に関わる申請手続きや登記などの期間も考慮に入れなければなりません。たとえ土地やプランが早く決まっても、それらの手続きのために思った以上に期間がかかることもあります。

さて、一般的にどのような流れかと言いますと。

→ハウメーカーの選定 数週間→土地選定1カ月前後→契約からの設計打合せ2カ月前後→各種申請手続き1カ月→着工から完成3~4カ月前後→完成から引き渡しまで検査や登記、融資手続き数週間→引き渡し

メーカーや建築の内容で差はありますが、概ね7か月~1年程度必要になるでしょう。

メーカー選びと土地選定

先ずは総合展示場やオープンハウス、資料請求などから自分たちの希望に合いそうなメーカーや工務店で話を聞いてみましょう。“営業される!”と極度に心配になる必要はありあせん。自分たちの希望と合わないメーカーや営業でしたらそこで切ってしまってOKです。もしくは、先に営業の方へ“まだ選定している段階です”と正直に伝えておきましょう。そこで自分たちの予算や、要望に合いそうな会社を決定します。もしくは、2~3社に絞りプランと予算を実際に出してもらい決めるのもよくある方法です。そこで自分たちの予算や、要望に合いそうな会社を決定します。

注意点としては、あまり競合を入れすぎたり、金額だけで判断するのは辞めたほうが良いです。施主にも選ぶ権利はありますが、請負者にも選択の自由があります。家づくりは長い期間を経る共同作業ですから、大柄な態度や卑しくなりすぎると優良な建築会社や営業マンはあなたから去っていくでしょう。

さて、建築会社が決まったら土地の選定です。この段階では本命の1~2社又は、信頼できる営業マンに絞れていればOKだと思います。自分たちだけで土地を決めるより、信頼できる営業にアドバイスをもらうのが失敗しないコツです。営業マンは、建築の法令を中心に“希望の家が建つのか、問題ない土地なのか”を調べてくれるでしょう。自分たちは、雰囲気や周辺環境などを調べて実際に生活するイメージを考えましょう。

メーカーと土地どちらが先か?

結論から言いますと、先に建築会社を決めましょう。

なぜなら、土地屋さんは土地を売ってしまえばそこで終わりですが、建築会社は初回打合せ~建築~引き渡し~アフターまで長い期間を施主と良好な関係を築かなければなりません。法令や予算内でお客様の理想の家が建つかどうか、近隣の状況は良好か、地盤に問題ないかなどその土地のリスクも考えます。

ですので、信頼できる建築会社と営業マンに出会うことがリスクを避ける一つの方法になります。

もちろん、絶対に譲れない希望の土地がある場合は、少しの建築知識があれば土地先行でも構いません。

しかし、“土地を購入したけれど希望の家が建築できない”、“土地の決済までに急いでメーカーを決めなければならない”なんてことにならないように注意しましょう。

設計打ち合わせ

メーカーと土地が決定しましたら、いよいよ設計打ち合わせです。

建築会社にもよりますが、契約前にプランを決める会社、契約前は仮プランで契約後に改めて建築士とプランニングするメーカーもあります。

おおまかな流れとしましては、プランニングなどの躯体部分→設備関係→建具などの色決め→電気関係→壁紙。打合せ間隔は週一回や隔週が一般的です。

そして最後に着工前の最終打合わせになります。ここで建物の全てをチェックして打合せ終了です。この2か月前後は、主に休日が打ち合わせになるので忙しくなります。

工事

打合せが終了しても直ぐに“着工”にはなりません。

様々な計算を設計で行い市町村から建築確認の申請が下りた後にようやく着工となります。

最終打ち合わせから2週間前後は必要になります。工期は3カ月~6カ月と建築会社により様々ですが、おおむね4カ月~5カ月位が一般的でしょう。

この期間は施主側では特段やることは無いですが、時間のある際には現地を見学してみましょう。※建築現場では危険なこともありますので、見学の際は必ず担当者に事前連絡しておきましょう。

完成~引き渡し

いよいよ建物が完成します。

とはいえ引渡しはまだ先です。建築会社は「建物が申請通りに完成しました」と言う許可をもらったり、施主は住宅ローン実行手続き・登記の手続きを行うことになります。

完成~2週間から3週間でようやく引き渡しとなります。

引き渡し後 引っ越し 家具など

引き渡し後は、家具カーテンや家電購入。加え、施主が外構業者を探し外構を行うパターンもあります。

引き渡し後も中々忙しいですが、家づくりで一番嬉しい時期ですね。

まとめ

注文住宅の家づくり期間は非常に長いです。

学校の入学や転勤がある場合で検討する際は、しっかりとスケジュールを把握し、営業マンと確認しながら計画を進めましょう。

また、家づくりでは、小さなコミュニュケーションの不一致が、後々大きな問題を引き起こしかねません。

信頼できる営業マンと出会うことは家づくりにおいて必須の条件の一つです。

“家は良いけど営業マンと相性が良くない”といった場合はしっかりと理由を添えて担当替えをお願いしましょう。

さて、注文住宅は実際に住んで生活できるようになるまでの期間は長いですが、その分喜びもひとしおです。

信頼できる営業と建築会社と出会い、素晴らしい家づくりができることを願っております。